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PEOPLE WHO WEAR A LAB COAT vol.4: 横浜市立大学大学院医学研究科 山崎俊介

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PEOPLE WHO WEAR A LAB COAT 白衣を着る人

クラシコのビジョンは、白衣を着る人々に愛されるブランドになるということ。そんな白衣を身に纏った人たちが立ち向かっている仕事、考えていること、過ごしている場所、ライフスタイル、そしてその人たちにとっての白衣とは?をご紹介します。

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Vol.04: 山崎俊介(横浜市立大学大学院医学研究科)

PROFILE

横浜市立大学大学院医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学

2009年に高知大学医学部卒業後、横浜市立大学附属病院で初期研修。2011年に同大学 内分泌・糖尿病内科に入局後、藤沢市民病院に赴任。2013年より横浜市立大学附属病院 内分泌・糖尿病内科に勤務となり、同時に同大学大学院医学研究科に入学。2015年 日本糖尿病学会認定専門医の資格を取得し現在に至る。

撮影時着用白衣:クラシコテーラー・ドライ

-なぜ医師になろうと思ったのですか?

父が医師で身近な職業だったことが大きいと思います。社会に貢献できる仕事をしたいと思っていましたが、父を通して医師は目に見えて貢献できる職業だと感じました。

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-糖尿病の専門医として歩もうと思ったキッカケは?

現在、糖尿病の患者数は1000万人ほどいますが、昔は少なかった病気です。大袈裟な言い方かもしれませんが、人類の歴史が数百万年もあるうち、ほとんどが飢餓との戦いでした。文明が発達し豊かになり飢餓から解放されたことで、糖尿病をはじめとする生活習慣病が増えてきました。つまり、現代を象徴する病いといえます。そこに興味を惹かれたことが専門として選択したきっかけです。

 

-現在の主な仕事内容は?

糖尿病患者の外来診療を行いながら、大学院で糖尿病の臨床と主に膵臓のβ細胞に関する基礎研究を行っています。現在取り組んでいる研究は、あるお茶に含まれる成分を糖尿病のモデルマウスに投与して、血糖値や肥満が改善するかどうかという研究を行っています。

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-仕事をしていてやりがいを感じる瞬間は?

患者さんへのちょっとした一言やアドバイスで、病気のコントロールが改善することです。糖尿病にはいろんな薬が出ていますが、処方内容を変えなくても患者さんがやる気を出して、自身の力で良くなってくれた時は喜びを感じます。そういった意味でも患者さんとのコミュニケーションはとても大事にしています。

 

-これからについて教えてください。

糖尿病の患者は合併症を抱えていることが多いため、小さい診療所やクリニックでも糖尿病のトータルなケアができたら良いと思っています。将来は、そういった病院、施設が作れたらと考えています。

例えば、糖尿病患者の多くは糖尿病網膜症という目の合併症を抱えています。そのため、必ず眼科に定期通院しなければいけませんが、複数科の受診は患者側の負担が大きく、通院が続かないことも少なくありません。そういった課題を解決したいという思いがあります。

また、遠隔診療の進歩にも可能性を感じています。大学の同級生が「ヒフミル君」という遠隔で皮膚の診療ができるアプリを開発しているのですが、皮膚科の常勤医がいない病院の先生にはとても役立っているようです。糖尿病においても、自宅で採血できるデバイスが一般化されたら、通院できないことで治療をドロップアウトしてしまっていた方をフォローすることができます。

糖尿病専門医は数がまだ少ないのですが、悪くなってから専門医が診るのでなく、初期の段階から地域の病院などで診れるようになることが理想です。

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-山崎さんにとって白衣とは?

パリッとした見栄えが良い白衣のほうが患者さんから見ても良いと思いますし、一般の企業の方がスーツにこだわるのと同じことだと思っています。医師は白衣を毎日着ており、一日で身に付けている時間が最も長いものではないでしょうか。そうであれば、質にも見た目にもこだわりたいですよね。

自分自身が、白衣選びで一番重視するのは、着た時のシルエット。ダボっとしすぎず、キツすぎずが好みです。クラシコに期待するのは、色やサイズのバリエーション、白衣とセットアップで使えるパンツのモデルが増えると嬉しいですね。

取材協力 横浜市立大学附属病院: http://www.yokohama-cu.ac.jp/fukuhp/

 

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