スクラブ導入事例紹介 | かしま病院総合診療科 | おしゃれ白衣のクラシコ公式通販

病院・チーム紹介

福島県いわき市にあるかしま病院は、昭和56年に10数名の地域開業医によって立ち上げられました。「地域医療と全人的医療の実践」を理念に掲げて予防から在宅ケアまで行う、地域のための医療機関です。

地域・家庭医療学講座(Community and Family Medicine: ComFaM)を開設する福島県立医科大学の協力施設として、総合診療専門医の育成に力を入れています。これまでに10名以上の専攻医を受け入れ、多職種のスタッフが日々研鑽し合う環境です。県内の他病院と連携しながら、より地域に密着した医療を提供することを目指しています。　

チーム白衣・スクラブ導入の目的・感想

かしま病院病院長石井敦先生にクラシコの白衣の感想をインタビューしました。

「ComFaMの使命を表すこのロゴで、みんなをつないでいきたい」

かしま病院
病院長
総合診療科
石井敦先生

私は、福島県立医科大学が開設して2006年に始まった地域・家庭医療学講座(Community and Family Medicine: ComFaM)のメンバーとして、日々診療や教育を行っています。白衣とスクラブを導入した最初のきっかけは、メンバーで着る講座のロゴ入りユニフォームを作ろうという話になったことです。

ロゴデザインを講座メンバーに募り、私の案が選ばれたためパワポで線の手描きや図形の挿入をしてデザインの仕上げを行っていました。忘れもしないのですが、それは2011年3月10日のことで……福島県の浜通りにある双葉町に新しく作る施設の打ち合わせをして、みんなで意気込んでいた日でした。旅館に泊まりながらロゴをやっと完成させた翌日に、震災が起きたんです。

なのでこのロゴにはかなり思い入れがあり、こうして活用されていることがとても嬉しいです。

ベースは福島県の形で、その上にComFaMを表したデザインが入っています。コミュニティの中に家族がいて、上を向いて上昇していこうというイメージで手を挙げており、「C」の文字全体がスマイルマークのようになっているんです。
色にもこだわっていて、ベースの薄いピンクは名産の桃や滝桜、文字の緑と家族の青は豊かな木々や川と、福島の自然を表しています。刺繍はロゴの形や色合いまで忠実に再現してくださり、仕上がりにとても満足しています。

とにかく、このロゴでみんなをつなぎたいという気持ちがありました。実際に着てみると、自分たちが思い描く医療とロゴが重なって喜びが湧いてくるというか……本当にキュンキュンして萌えるっていう感じですかね。記念撮影もしましたが、素敵なものを身につけると心が躍りますし、やっぱり楽しいですよね。自分たちは何をやるべきなのかと考えたり、それを続けていく心意気や覚悟を固めたりすることにも役に立ったと思います。

他の先生から勧められてクラシコの白衣を選んだのですが、動きやすいのに適度に締まる感じがいいと思います。ただ着心地が良いだけではだめで、家でリラックスして過ごすときとの違いがほしいですよね。総合診療に携わるものとして、医療への想いや患者さんへの想いを大切にしたい日にこの白衣を着ることが多いです。「今日も頑張るぞ!」と自分を奮い立たせる日に着るようにしています。

また「医者は白衣を着ると3割増しに良く見える」と言いますが、それは白衣の質によって全く違うと思います。自分がきちんとかっこよく見えるものを着ることは、プライベートから仕事への切り替えという点でも重要です。着た時に形が綺麗にでてくるので、気分もあがります。立ち居振る舞いも気をつけなくては、と姿勢も正して気分を整えるきかっけにもなります。

機能性の面では、比較的身体にフィットしながら、必需品のPHSやちょっとした文房具をきちんと収納できる仕上げになっているので助かります。

地域医療への取り組みでは、いわゆる従来の医師らしい重厚感が重要な場面もありますが、患者さんが相談しやすい身近な雰囲気を一番大切にしています。シンプルだけど、洗練されたユニフォームやロゴが、総合診療医を知るきっかけになれば嬉しいです。

かしま病院はただの医療機関ではなく地域に必要なライフラインとして機能することを目指しています。いわき市は全国的に見ても勤務医の数が少なく、高齢化も激しい地域です。だからこそ、この病院でできることはすべてやろうと心に決めて活動しています。
たとえば救急車の受け入れ率はかなり上がっていて、自慢できるほどの一体感が出てきていると感じますね。県内各地で活躍しているComFaMのメンバーは現在30名ほどなので、さらに仲間を増やせるよう、ユニフォームも使ってアピールしていきたいと思います。