企画・デザイン担当がコラボ第2弾に込めた想いとは。
クラシコが展開するScrub Canvas Club(スクラブ キャンバス クラブ)は、多忙な医療者が毎日着る「スクラブ」をキャンバスに見立て、アーティストやフォトグラファー、映画・音楽・ビューティー・キャラクターなど、垣根を超えたコラボレーションを通して、医療現場に笑顔を届けたいという想いでつくったスクラブラインです。
ブラック・ジャックとのコラボレーションは今回で2回目。商品販売ページでは、完成したデザインや仕様を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
この記事では、商品ページとはまた別の角度から、企画・デザインを担当したメンバーへのヒアリングで見えてきた「その手前の時間」をお届けします。迷ったこと、選んだ理由、最後まで守りたかった線引き。企画・デザイン担当の想いを、できるだけそのまま伝えます。
「広げる」より「応える」 第2弾の出発点
2023年に発売した第1弾のコラボスクラブ
2023年に発売した第1弾は、ありがたいことにとても好評でした。そこで強く残ったのが、手に取ってくださった医療従事者の方やお客様が、ブラック・ジャックに対して抱いている思い入れの深さだったと言います。
小さな仕掛けにも気づいてくださり、言葉を返してくれたこと。作品への視線の細やかさ。想像以上の熱量。 そのため、第2弾で最初に置いたのは、「広げる」より「応える」という発想でした。
第1弾で気持ちを寄せてくださった人たちが、もう一度楽しめる企画にしたい。続けたこと自体が“アンサー”として伝わるようにしたい。第2弾の中心には、その感覚があったと言います。
“漫画の世界”に寄せるために 1コマを探す時間
元々ブラック・ジャックのファンだった企画担当。このコラボを作るにあたって、改めてブラック・ジャックを全巻買い直し、読み込み直したと言います。ファンが好きなストーリーを調べ、「ベスト10話」といったまとめも改めて読み返しました。
「お客様の熱量が高かった分、それ以上の熱量で深いところまで考えないと、どこかで“薄っぺらくなってしまう”と感じたから。記憶の中のブラック・ジャックだけでつくるのではなく、もう一度きちんと向き合うところから始めた。」と話していました。
第1弾の漫画タッチを気に入ってくださった方が多かったので、第2弾も“漫画の世界”に特化しました。
ただ、漫画の名場面がそのまま「スクラブや白衣のデザインとして綺麗に成立する」とは限りません。メッセージ性がある場面でも、デザインとして“綺麗”に見えるとは限らない。逆に、絵として美しくても1コマの抜き出しだと、作品の温度や本質が伝わりにくいこともある。もしくは、セリフが入ることで世界観が強く“漫画そのもの”になりすぎ、医療現場で着たときに浮いてしまう可能性もある。
「絵として綺麗で、見たらストーリーが分かって、メッセージとしても良い」。その条件を満たす1コマを探すのに、時間がかかったと言います。
ひとつの見方に絞らないデザイン 3つのスクラブに込めた想い
第2弾は、見た目だけでなく、色づくりの設計でも“漫画の世界”に寄せています。スクラブ本体と背裏はグレーで統一し、とくに背裏のグレーは、色の“作り方”まで意図を持って設計しました。あわせて、素材も第1弾から見直しています。前回の生地では素材特性上、狙ったグレーの表情を出しきれないと判断したためです。そのうえで、3カラーそれぞれに異なるアプローチを込めています。
【グレー】
まずは、グレー。こちらは、前作のブラックのデザインを踏襲しつつ、異なるポーズの刺繍を施した、シンプルで洗練されたデザイン。
グレーのトップスの背裏に施されたアートワーク
今回の集合アートは、ファンにはたまらない名医たちが並ぶ一枚になっています。錚々たるメンバーを背中に、医療現場に立つ。そのことが、ほんの少しでも心強さにつながれば——そんな想いを込めています。
【チャコールグレー】
続いてチャコールグレーは、今回いちばん漫画にフォーカスした新しいデザイン。人気エピソードのひとつである「六等星」の場面をメインに、ファンの方に喜んでいただけそうなブラック・ジャックの家や、美しいシーンをセレクトしてプリントしました。
企画・デザイナー担当は「本当に素晴らしい話なので、ぜひ読んでいただきたい。そこから、いろんな想いを思い出してもらえたら」という気持ちを、このデザインに込めたと言います。こちらの背裏には、セリフランキングでも常に上位に挙がる名シーンを、大きくプリントしていますので、ぜひこちらも注目いただきたいポイントです。
【ライトグレー】
最後にライトグレー。今回の「グレーの世界」の中では少し青みがかったカラーで、顔色を柔らかく見せてくれます。
こちらのスクラブは、ブラック・ジャックはもちろん、彼のオクタン(奥さん)として家事をこなし、治療の助手を務めるピノコの、愛らしい表情やしぐさが並ぶデザインが特徴。ピノコのファンも多い作品だからこそ、表情豊かなピノコを多く使用しています。
なお、ここまで紹介した3カラーいずれも、一部にリサイクル素材の再生PET糸を採用し、コットン×ポリエステルの糸ならではの上品な光沢とやわらかな肌触り、程よいストレッチ性を備えた、リラックス感のあるユニセックスアイテムです。
第1話にこだわる “初心”をしまっておく白衣
今回、白衣が加わったことも大きなポイントです。医師の“初心を思い出せるような1着”をテーマに、第1話からコマを選びました。「袖を通すたびに、初心だったり、はじまりを思い出してもらえたら」という想いを込めています。
胸の内ポケットは「ブラック・ジャック、最初の登場のシーン」。まさに、“初心を思い出せるような1着”にふさわしい場面セレクトになっています。
白衣の表面は、性別・年齢に関係なく着用できるように、シンプルな刺繍を施しています。前回、黒のスクラブで人気だったシルエット刺繍を、新しいポーズで胸に施しているのもポイントです。
医療現場とデザインの、ちょうどいい距離
ディテールを詰めるほど難しくなるのが、“やりすぎない”線引きです。
その基準として企画・デザイン担当が挙げたのは、「医療現場に行くこと」でした。現場の温度感、空気感、スピード感、匂いまで含めて、五感で感じた実感が、「医療現場に馴染むかどうか」の判断材料になる。ここまでやったら浮いてしまうかもしれない、違和感が出るかもしれない——その感覚は、現場に立ってこそ掴めるものだと言います。
一方で、無難にまとめすぎると、着る人の気持ちが上がる一着にはなりにくくなってしまう。現場の空気を崩さず、それでいて印象はきちんと残す。そのバランスを探るのは難しい。だからこそ、第2弾では「背裏」にもこだわりました。
背裏は自分にしか見えない場所で、体にいちばん近い。袖を通すときにふと目に入る。自分だけが知っているのに、確かに纏っている感じがする。その距離感を大事にしたかった、といいます。
医療現場に寄り添う“ちょうどいい距離”を探しながら、「続き」をかたちにしたコラボ第2弾。完成したデザインは商品ページにてぜひご覧ください。
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https://www.clasic.jp/products/blackjack/
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